自動車の板金塗装は、わからないことだらけ。専門用語は多くなりますが、できるだけわかりやすく記載しています。
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自動車のボディに発生した凹凸や傷、破損箇所などを、塗装作業まで含めて元どおりに修復すること。この場合の塗装の作業手順(内容)としては、下地塗りとしてのプライマー、サンディング、そして中塗り、上塗りが行われるのが一般的です。
板金には大きく分けて、外に付いてるパネルを修正する事を 外板板金、中の骨格にあたる部分を修正する事をフレーム修正(内板骨格修正・ボデー修正)、変形の激しいパネルを交換することを取替え作業と言います。
板金ハンマーと当て板を使用するハンマリングによる板金が代表的なものになるが、スタッド溶接機を使用するものや盛り半田を使用するものなど、その方法は多岐にわたる。また、ボディパーツの部品交換作業や塗装作業に伴う部品の脱着作業も板金の一部として扱われます。
板金によって整えられたボディパーツや新品に交換されるボディーパーツに対し、吹きつけ等の塗装を行うことにより、元の状態に近い装飾を行う作業である。
板金塗装の中には、骨格部に及ぶ車そのものが曲がった等の大きな損傷の修理が行われます。こういった作業は、内製工場のないディーラーやチェーン店などのクイック補修サービスではできず、鈑金塗装工場で行われる事が多いです。
板金塗装の工程
まず、車体の損傷を詳細に確認します。この段階では、損傷の程度や修理に必要な部品、作業内容や時間などを判断します。この時、内部構造の損傷も見逃さないようにします。
板金塗装で内部損傷を修理されない場合、パネル同士の高さや隙間(チリ)が合わなかったり、見た目はわからないように修理されていても、きちんとはまってなかったりして、構造的な強度を損なう可能性、機能に影響を及ぼす可能性があります。
損傷部分の修理に必要な箇所を分解、修理する部分にアクセスしやすくするため、関連する部品やトリムを取り外します。これには、バンパーやヘッドライト、そのほかセンサーなど、修理作業に必要な部品の取り外しが含まれます。メーカーや車種によって、取り外す手順が決まっていたり、取り外してしまうと後から、コンピューターエラーが出ることもある為、しっかりとした知識が必要となります。
修理する部分を清掃し、砂や埃、油分を取り除きます。
鈑金(ひっぱり)
衝突で縮んでしまった部分を元通りに引っ張り出していきます。(寸法通りミリ単位で合わせていきます)
鈑金(パネル修正・たたき)
外部パネルの裏側からハンマーで叩いてヘコんだ部分を修正します。さらに様々な工法・技術も駆使して復元します。
骨格修正
重い損傷の場合、車体の骨格を修正するために車体を固定し、フレーム修正機などを使用し車の骨格(フレーム)の部分から修理します。車のデータを元にミリ単位で調整していきます。
復元部分の微調整
復元部分の外装部品を合わせながら、デコボコした部分を機材で削り微調整します。例えば、大きく変形していたり、パネルの隅の方の凹みなどの場合、隣接パネルとの高さや隙間を部品を付けたり外したりを何度も繰り返し、元通りになるまで調整しながらの作業となります。
防錆処理
防錆処理には、錆止め塗料やシーラーなどの方法があります。錆止め塗料は、塗膜を形成してサビの発生を防ぐ効果があります。シーラーは、塗膜の下地に塗布して、サビ止め塗料の密着性を高め、塗装の剥がれや劣化を防ぐ効果があります。サビが発生すると、塗装の密着性が低下し、塗装が剥がれやすくなったり、劣化しやすくなったりすることがあります。
パテ付け
傷や凹んで変形したところを、板金してある程度の異形の戻しますが、その後元のボディの形やライン合わせてパテをつけて、ペーパー・紙ヤスリ等で削って成形していきます。
パテ磨き
#80~#120で荒磨き後、周辺の旧油膜も同時に研磨し、足付けします。
塗装の前準備
塗装の前準備として、鈑金した部分にサフェーサー(下地剤)やプライマー(密着剤)を塗布します。
研磨作業
塗布したサフェーサー部分を非常に目の細かいペーパーで丁寧に研いていきます。
調色作業
車の色は、同じカラー番号であっても微妙に違います。車をつくられた工場によっても違いがあり、塗装メーカーの色データ通りに色を作って塗装してもお客さまの車と同じ色にはなりません。メーカーによっては、特殊な塗料を使われていたりします。職人の目で多くの塗料の中から色をを配合し、お客さまの車に適切なボディーカラーを作ります。例えば、ホワイトと言っても黒や黄色、青などが配合されていて、同じ色のように見えてもメーカーや車種によって配合が違います。
塗装
車の色の種類には、ソリッド、メタリック、2コートパール、3コートパールなどがあります。色の種類によって工程が違います。何層にもわたって行われ、各層は乾燥させながら進めます。最後の透明層であるクリアコートは、塗装を保護し、光沢を出します。塗装しない部分にマスキング紙で養生していく技術も必要です。
パールの場合は、粒の量、向きなどによっても色の見え方が違うので難しくなります。
分解した部品を丁寧に元に戻します。塗装の乾燥とポリッシング(磨き)をし、部品を元通りに組み付けていきます。
最後に洗車をしながら細かい部分まで仕上がりのチェックを行い完成です。
修理した以外のところもきれいにしながら確認します。
修理内容をご説明致して、お渡しします。